みどりの食料システム戦略


2021年5月 みどりの食料システム戦略が発表された。早速 出来るわけがないなど否定的な意見も出ているが、なんとかやってくださいよと言う逆の少し斜に構えた応援ととらえたほうがいいように思う。
 この持続可能な農業を2050年までに目指す取り組みの内容は、広範囲にわたって,農業政策全般に及び 、多くの部分で今後のイノベーションに期待するところが多い。この一翼を担う研究機関への期待は計り知れないものの、現実は研究予算も削られているそうなので、その本気度が問われることにもなる。さらに農業に関わるステークホルダーの頑張りに期待する部分も多い。スマート農業ICTなど,夢のある取り組みが広く使えるよう普及することを期待したい。
有機農業の取り組み面積を25パーセント増やす目標を掲げている。現状を考えるとその実現の困難さはなかなかのものだけど、有機農業が主な先進国の世界標準として、その成果を競っている現状を無視すれば,取り残され、日本農業の衰退に拍車がかかることとなる。 私たち農業者が有機JASを取ろうとする時のハードルの高さを取り除く活動も必要になる。
農の現場の皮膚感覚としては、農地はソーラに変わり、後継者も少ない中でどう実現するのか,農水省、現場の農業者、ステークホルダーの皆さんの腕の見せ所であり、このみどりの食料システム戦略が一定の方向性を示した野心的な取り組みだと評価したい。

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